2026年5月、日本のスナック菓子業界に激震が走りました。
スナック菓子メーカー最大手のカルビーが、主力商品である「ポテトチップス」などのパッケージデザインを、これまでの鮮やかなフルカラーから「白黒のモノトーン」へ変更することを発表したためです。
スーパーやコンビニエンスストアの棚を彩ってきた象徴的なデザインから一変、突如として登場した「モノクロパッケージ」は、SNSやテレビニュースでも瞬く間に話題となっています。
一見すると、単なる期間限定のレトロデザインや、環境配慮を謳ったようにも思えますが、世界情勢が直結した深刻な問題が潜んでいるようです。
この記事では、パッケージ激変の理由について解説していきます。
ポテトチップスとは
ポテトチップスは、カルビー株式会社から製造販売しているスナック菓子です。
所説あるようですが、1853年にアメリカのニューヨーク州にあるサラトガ・スプリングスのムーン・レイク・ハウスホテルが発祥の地との説があります。
ホテルのレストランで「フレンチフライを厚く切りすぎ」と客が言い出した為、薄く切ったじゃがいもを揚げて出したのがはじまりだと言われているそうです。
そしてアメリカでポテトチップスが人気の商品であることを知り、日本での販売を思い立ったそうです。
1975年にポテトチップスのうすしお味が発売されました。
今ではカルビーだけでなく、湖池屋など多くのメーカーからたくさんのポテトチップスが販売されています。
中には揚げないものや低カロリーなものまであるようです。

白黒パッケージの理由とスケジュール
2026年5月12日、カルビーは中東情勢の悪化を受けて原材料の調達が不安定になったことを理由に、一部商品のパッケージを「2色印刷(モノクロ仕様)」に変更すると正式に発表しました。
一部のメディアが先行して11日頃から報じられ、大きな注目を集めていたようです。
そして今回のモノクロ化は、2026年5月25日週から順次、店頭での切り替えが予定されています。
対象となるのは、カルビーの顔とも言える「ポテトチップス うすしお味」を含む主力14商品のようです。
これらは日本国内の菓子市場において極めて高いシェアを誇る製品であり、その視覚的な変化が与えるインパクトは、私たち消費者にとって計り知れません。
以下の表は、白黒パッケージへの変更が確認されている14商品と、その概要をまとめたものです。
| 商品名 | 内容量 | 店頭切り替え時期 | 対象エリア |
|---|---|---|---|
| ポテトチップス うすしお味 | 55g | 5月25日週以降 | 全国のコンビニ以外 |
| 70g | 全国のコンビニ | ||
| 160g | 全国 | ||
| ポテトチップス コンソメパンチ | 55g | 全国のコンビニ以外 | |
| 160g | 全国 | ||
| ポテトチップス コンソメWパンチ | 61g | 全国のコンビニ | |
| ポテトチップス のりしお | 55g | 全国のコンビニ以外 | |
| 70g | 全国のコンビニ | ||
| 160g | 全国 | ||
| 堅あげポテト うすしお味 | 65g | 6月22日週以降 | 全国のコンビニ以外 |
| 堅あげポテト ブラックペッパー | 65g | 全国のコンビニ以外 | |
| かっぱえびせん | 77g | 5月25日週以降 | 全国のコンビニ以外 |
| フルグラ | 330g | 全国 | |
| 700g |
これらの商品は、カラー版の在庫がなくなり次第、順次モノクロ版へと切り替わるそうです。
どのような見た目になるのか?

新しいモノクロ版のパッケージは、これまでの「ポテトチップス うすしお味」なら赤、「コンソメパンチ」なら黄色といった象徴的なカラーが一切排除されており、白と黒の2色のみで構成されているそうです。
カルビーのブランドキャラクターである「ポテト坊や」や、食欲をそそるポテトチップスの写真も、一部削除されるなどの措置が取られています。
またカルビーはこの仕様を「石油原料節約パッケージ」と呼び、資源の有効活用と安定供給の両立を強調しているそうです。
「ナフサ」と中東情勢の関係
私たち消費者は「なぜ石油の問題で、お菓子のパッケージが変わってしまうのか」と疑問を抱いているかと思います。
その原因は、パッケージの印刷に使用される「印刷インク」の成分にあり、印刷インクやその溶剤、樹脂の原料となるのが、原油を精製して得られる「ナフサ」です 。
ナフサの原料となる原油の約9割を、中東に依存しており、2026年に発生した中東情勢の悪化(特にイランに関連する紛争やホルムズ海峡の封鎖リスクが高まったこと)によって、ナフサの調達が極めて不安定になりました。
またカルビーのような巨大メーカーが年間で使用するインクの量は膨大であり、原材料の調達が少しでも滞れば、商品の製造自体は可能でも「袋に詰めて出荷する」ことができなくなります。
そこで14商品のパッケージに使用するインクの色数を「2色」に限定することで、インクの使用量と石油由来成分の消費を抑え、商品供給を継続する決断を下したと考えられます。
パッケージの変化で値段や内容量に変化はあるのか?

現時点ではないと言い切れるでしょう。
というのも値上げや内容量の変化については、カルビーからパッケージの変更前からすでに発表されていたからです。
値上げは、2026年2月2日に原材料価格の高騰などが要因で6月1日納品分から順次値上げすると発表し、内容量の変化も、2025年3月3日に原材料価格の上昇を受けて一部商品の内容量変更を発表していました。
ただ今後も原材料価格の高騰や売上げの減少などによっては、値上げや内容量の変化が起こる可能性も残されているかもしれませんね。
味や品質に変わりはないのか?
こちらも現時点ではないと言い切れるでしょう。
というのも「商品の品質への影響はございません。」とカルビーから発表しているからです。
ただパッケージの見た目が変わったことで、一瞬「味が違う?」と感じることもあるかもしれませんが、味や品質に差はないでしょう。
それでもモノクロなパッケージよりも、カラー版の方が美味しそうに見えますよね。
まとめ
カルビーのポテトチップスが白黒になるという理由についてまとめます。
- 中東情勢の悪化を受けて原材料の調達が不安定になったこと
- 白黒パッケージの対象は主力の14商品
- インクの色数を「2色」にし、インクの使用量と石油由来成分の消費を抑えて、商品供給を継続するため
今回カルビーのポテトチップスが白黒になるという衝撃のニュースは、私たちの日常生活がいかに世界と密接に関わっているかを浮き彫りにしました。
お菓子は私たちに「ひと時のリフレッシュ」を与えてくれる大切な存在です。
パッケージの色が消えても、その美味しさと楽しさは変わりません。
白黒の袋を手に取った時は、ぜひその背景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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